夕食のためにロイヤルガーデニアへ向かう途中、金を引き出すことにした。泊まっているホテルからセントマークス通りを南へ下っていくとバンクオブインディア(Bank Of India)がある。インドに着いたころは、中央銀行がATMを稼働させているのかと疑問に思っていたが、あとでネットで調べたら違うということだったので、なぜだかとても安心した記憶がある。ATMに着いて、今晩の夕食代と旅の資金を合わせて1万ルピーほど引き出すことにしたところ、ふとATMの画面にナゾの表記があることに気づいた。
このバンクオブインディアのATMでは、金額指定の画面表示で、右から二つ目のゼロの左横に小数点がついている。これが1ルピー以下の指定のことを表したものなのか、あるいは違う意味を持っているのか、ちょっとよく分からない。インドにはルピーの補助通貨としてはパイサが用意されているものの、パイサを見かけることなどめったにない。インフレが続くインドではなおさらだ。それに硬貨が出てくるATMというのも想像し難いわけで、せめて紙幣がある10ルピー以上の金額指定ならまだしも、小数点があるということはパイサまで指定できるということなのか?
よくよく考えているうちに、もっと恐ろしいことにも気付いた。この小数点がパイサのことを表していなかったとしたら、1万ルピーのつもりで引き出した場合に、小数点以下の2桁も加わって、もれなく100万ルピー引き出してしまうことになる。この旅で僕が使っていたのはVISAカードのキャッシング。100万ルピー(当時のレートで約150万円)も借りてしまったら金利だけでも恐ろしい。加えてインドルピーは国外への持ち出しが禁じられているから、出国前に大量のルピーを両替することになるが、チェンナイ空港のぼったくりレートで両替することを考えただけで食欲が失せていく。心を落ち着かせて、とりあえず近くにあったフェデラルバンクのATMで引き出せるかやってみた。するとフェデラルバンクのATMでは、VISAキャッシングはおろか新生銀行カードも使えないという有様...。
こうなったら三井住友カードの不正引き出しチェック機能を信じて、引き出してみるしかない。まず小数点以下の「.10」と入力してみると、「無効な入力」と表示された。一応ATMのチェック機能は働いているようで少し安心する。次に「1.00」と入力してみる。すると今度も「100ルピー以下は無効」と表示された。どうやら小数点以下はパイサを表していたようだ。ちなみに「101.00」と入力してみたら、これも「100ルピー以下は無効」となって引き出せなかった。
結局1万ルピーを引き出したのだが、なぜあのATMに、引き出すことのできない100ルピー以下の表示が可能になっていたのか、いまだに分からない。もしかしたらATMが作られた当初はパイサでも引き出せたのかもしれない。そしてもしそうだったとすると、このベンガルールでパイサが必要とされていたのは一体どれほど昔のことだったのだろうかと、煌びやかなUBシティの前を通りながら思っていた。
このバンクオブインディアのATMでは、金額指定の画面表示で、右から二つ目のゼロの左横に小数点がついている。これが1ルピー以下の指定のことを表したものなのか、あるいは違う意味を持っているのか、ちょっとよく分からない。インドにはルピーの補助通貨としてはパイサが用意されているものの、パイサを見かけることなどめったにない。インフレが続くインドではなおさらだ。それに硬貨が出てくるATMというのも想像し難いわけで、せめて紙幣がある10ルピー以上の金額指定ならまだしも、小数点があるということはパイサまで指定できるということなのか?
よくよく考えているうちに、もっと恐ろしいことにも気付いた。この小数点がパイサのことを表していなかったとしたら、1万ルピーのつもりで引き出した場合に、小数点以下の2桁も加わって、もれなく100万ルピー引き出してしまうことになる。この旅で僕が使っていたのはVISAカードのキャッシング。100万ルピー(当時のレートで約150万円)も借りてしまったら金利だけでも恐ろしい。加えてインドルピーは国外への持ち出しが禁じられているから、出国前に大量のルピーを両替することになるが、チェンナイ空港のぼったくりレートで両替することを考えただけで食欲が失せていく。心を落ち着かせて、とりあえず近くにあったフェデラルバンクのATMで引き出せるかやってみた。するとフェデラルバンクのATMでは、VISAキャッシングはおろか新生銀行カードも使えないという有様...。
こうなったら三井住友カードの不正引き出しチェック機能を信じて、引き出してみるしかない。まず小数点以下の「.10」と入力してみると、「無効な入力」と表示された。一応ATMのチェック機能は働いているようで少し安心する。次に「1.00」と入力してみる。すると今度も「100ルピー以下は無効」と表示された。どうやら小数点以下はパイサを表していたようだ。ちなみに「101.00」と入力してみたら、これも「100ルピー以下は無効」となって引き出せなかった。
結局1万ルピーを引き出したのだが、なぜあのATMに、引き出すことのできない100ルピー以下の表示が可能になっていたのか、いまだに分からない。もしかしたらATMが作られた当初はパイサでも引き出せたのかもしれない。そしてもしそうだったとすると、このベンガルールでパイサが必要とされていたのは一体どれほど昔のことだったのだろうかと、煌びやかなUBシティの前を通りながら思っていた。
