18時を過ぎて宿を出た。11月なのに、マイソールはまだ陽が高い。ライトアップが少し心配になっていた。
昼と違って王宮の北門には人が集まっていたものの、どうやら中には入れない様子。と、ここで昼に出会った兄ちゃんに再び出くわした。インド人は遠くから獲物を見つける技量に長けている。兄ちゃんからは、20ルピーで王宮東門までリクシャーで連れてってやるとの言葉を頂く。わずか500mほどを20ルピーと主張する神経も並じゃないが、普通に王宮南門まで歩くと1kmはかかって面倒だから、20ルピーで手を打つことしてリクシャー乗り場まで歩く。すると兄ちゃんはリクシャーを前にして、おもむろに後ろの座席に乗り出した。これは今までに見たことがないパターン。一体何が出てくるものかと様子をうかがっていると、兄ちゃんは「運転手がいないからオマエが運転しろ」と言う。アホか...。面倒になる可能性があり過ぎるほど考えられるので、丁重に断ってその場を辞した。
夜の王宮には昼以上の熱気があった。そこに居たのは、夜を楽しもうと詰めかけた大勢のインド人と、この日に合わせて世界中から集まってきた観光客たち。思わず気持ちが盛り上がってくるのを感じていたら、突然、王宮をバックに写真を撮りたがっているインド人の群れから罵声が飛んできた。周りには山と人がいるにもかかわらず、何故だか僕にだけ邪魔だと言ってくる。鬱陶しいから無視していると、今度は「チャイナ!チャイナ!」とアホのように喚き出した。人種だか身なりだかでターゲットを選別し、声の大きさで相手を威圧し、衆を頼んで道理を押し通そうとする未開の極み、トリプル役満。日本でもよくある光景だから笑うに笑えない。ライトアップを待つ間は、そんな腹立たしいインド人たちと僕の肌をつけ狙う蚊に囲まれていた。
19時近くになると夜の帳が下りてきて、良い具合にインド人を隠してくれるから、騒々しさも多少和らぐ。時間は19時。それまで点いていた王宮の照明がすべて消えた。集まった人たちが固唾を飲むのがハッキリと分かる。暗闇でライトアップを待つ10秒ほどの時間がとても長い。そしてパッと電飾が点いたときは、その場にいたすべての人たちから歓声が上がる。一日の疲れや不快な思いなどが、全てウソのように吹き飛ばされてしまった。わざわざ日本から来て、単なる電飾を、ただボーっと眺めるだけ。でも、それで良かった。
しばらくすると音楽が流れてきた。事前の情報では軍隊による演奏があるということで、巷のブログや旅先で出会った旅行者の中にはディズニーのようだと言う人もいたが、実際に僕が聴いたのはインド音楽だった。いまにも消え入りそうな寂しげな旋律。音楽隊の勇ましい行進曲だったり、クラシック調のオーケストラでも聴けるものかと思っていたが、やっぱり最後はインドだった。ま、興醒めしたのは確かだけど、インドらしくて悪いとは思えない。
そのあと欧米人旅行者の間で有名なParklaneHotelのレストランへ行き、チキンローストとミネストローネを食べる。トマトソースと一緒に食べるチキンローストはビールによく合ったが、ミネストローネと言って出された料理は、最後までケチャップとしか思えなかった。いや、いまでもケチャップだったと思ってる。
昼と違って王宮の北門には人が集まっていたものの、どうやら中には入れない様子。と、ここで昼に出会った兄ちゃんに再び出くわした。インド人は遠くから獲物を見つける技量に長けている。兄ちゃんからは、20ルピーで王宮東門までリクシャーで連れてってやるとの言葉を頂く。わずか500mほどを20ルピーと主張する神経も並じゃないが、普通に王宮南門まで歩くと1kmはかかって面倒だから、20ルピーで手を打つことしてリクシャー乗り場まで歩く。すると兄ちゃんはリクシャーを前にして、おもむろに後ろの座席に乗り出した。これは今までに見たことがないパターン。一体何が出てくるものかと様子をうかがっていると、兄ちゃんは「運転手がいないからオマエが運転しろ」と言う。アホか...。面倒になる可能性があり過ぎるほど考えられるので、丁重に断ってその場を辞した。
夜の王宮には昼以上の熱気があった。そこに居たのは、夜を楽しもうと詰めかけた大勢のインド人と、この日に合わせて世界中から集まってきた観光客たち。思わず気持ちが盛り上がってくるのを感じていたら、突然、王宮をバックに写真を撮りたがっているインド人の群れから罵声が飛んできた。周りには山と人がいるにもかかわらず、何故だか僕にだけ邪魔だと言ってくる。鬱陶しいから無視していると、今度は「チャイナ!チャイナ!」とアホのように喚き出した。人種だか身なりだかでターゲットを選別し、声の大きさで相手を威圧し、衆を頼んで道理を押し通そうとする未開の極み、トリプル役満。日本でもよくある光景だから笑うに笑えない。ライトアップを待つ間は、そんな腹立たしいインド人たちと僕の肌をつけ狙う蚊に囲まれていた。
19時近くになると夜の帳が下りてきて、良い具合にインド人を隠してくれるから、騒々しさも多少和らぐ。時間は19時。それまで点いていた王宮の照明がすべて消えた。集まった人たちが固唾を飲むのがハッキリと分かる。暗闇でライトアップを待つ10秒ほどの時間がとても長い。そしてパッと電飾が点いたときは、その場にいたすべての人たちから歓声が上がる。一日の疲れや不快な思いなどが、全てウソのように吹き飛ばされてしまった。わざわざ日本から来て、単なる電飾を、ただボーっと眺めるだけ。でも、それで良かった。
しばらくすると音楽が流れてきた。事前の情報では軍隊による演奏があるということで、巷のブログや旅先で出会った旅行者の中にはディズニーのようだと言う人もいたが、実際に僕が聴いたのはインド音楽だった。いまにも消え入りそうな寂しげな旋律。音楽隊の勇ましい行進曲だったり、クラシック調のオーケストラでも聴けるものかと思っていたが、やっぱり最後はインドだった。ま、興醒めしたのは確かだけど、インドらしくて悪いとは思えない。
そのあと欧米人旅行者の間で有名なParklaneHotelのレストランへ行き、チキンローストとミネストローネを食べる。トマトソースと一緒に食べるチキンローストはビールによく合ったが、ミネストローネと言って出された料理は、最後までケチャップとしか思えなかった。いや、いまでもケチャップだったと思ってる。

